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2021年、閻魔も唸らす気迫の凌ぎ、INAP Japan!

2021年01月01日

明けましておめでとうございます。

さて、表題は当社の2021年のキャッチフレーズです。勝負の世界において、攻めと守りのどちらが大事なのかということは永遠のテーマではありますが、レベルが上がれば上がるほど、まずは守りという鉄則は揺るがないところ。『あしたのジョー』ばりのノーガード戦法なるものが通用するのは漫画の世界だけの話。現実は、守備をおろそかにして前に突っ込んでいくというのは自殺行為以外の何物でもありません。麻雀でもそういう自爆行為を繰り返している人をよく見ますが、やはり周りから食い物にされています。

昔、女流の勝負事がまだ弱かった頃、その勝負は極めて攻撃的でした。囲碁で言えば大石を取るか取られるかの殴り合い。見ている分には迫力があって面白いのだけれど、プロの棋士同士で女子が男子に勝つことはまずなかった。時代が変わって女子も勝負強くなり、今は男女がほぼ同等に闘っています。女流の進化の理由は、何と言ってもその守備力の向上でしょう。どんなに苦しい状況でも、以前のようにポッキリと折れてしまうことがない。華麗な技を繰り出しながらの粘りで、しっかりと窮地を凌ぎ切ってしまいます。中には、技で凌ぐというより「ハンマーを振り回す」と例えられる凄まじい破壊力で、窮地の中でも名立たる男性プロに強烈なカウンターパンチを浴びせかけ、バッタバッタとなぎ倒しているうら若き女傑もいます。

つくづく、やっぱり守備が基本だなあと思います。2020年の当社は予期せぬことがいくつか起きて、まさしく守備に追われる1年でした。中でも、米国親会社の会社更生手続き申請と、当社パートナーのデータセンターにおける設備障害に起因するサービス断は、当社の死命を決しかねない重大事でした。まるで、コロナの自粛気分も覚ます蒸気船みたいなものです。幸いにも両方とも当社を殺すには至らず、かえって会社も社員もこの窮地を凌ぎ切ったことから多くを学び、より強くなれたと感じます。とは言っても危なっかしい面も多々あり、実は冷や冷やものでしたが。

こうした窮地を乗り越えて学んだこと、それはまず、「凌ぐ」とはただ守るだけではないということ。上記女流棋士のハンマーとまではいかなくても、守備の中でも常に攻撃を繰り出し、状況をコントロールすることに努めなければいけないということ。そして、伊達政宗が小田原攻め遅参を詫びるために白装束で豊臣秀吉の前に現れたような、思い切った立ち居振る舞い。これは一種、決死の覚悟と言えるでしょう。しかし、何と言っても大事なことは諦めないこと。何としてもこの窮地を凌ぎ切るという気迫です。

2021年、まだまだ世の中は穏やかならず、厳しい時が続くでしょう。地獄の口で閻魔大王と対峙するくらいの強い覚悟を持って臨まなければ、とても乗り越えてはいけません。そこで、閻魔をも唸らせるような気迫の凌ぎを見せる。そしてその先にある、更に成長し進化したINAP Japanを皆様にお見せしたい。社員一同気持ちを引き締めて臨んでいきたいと思いますので、本年も引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします。

 

代表取締役 CEO 奥野 政樹

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