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法人向けクラウド・ネットワークサービスのUnitas Global

ソリューション
SOLUTION

01)帯域保証の特徴とメリット

帯域保証型サービスとはその名の通り通信の帯域が約束された通信回線で、契約者がネットワークを専有する形で1Gbpsの契約をすれば常時必ず上りも下りも1Gbpsの速度を保証する、というサービス提供体系です。

その分コストは高額ですが、安定的な通信環境や速度を常に維持したい重要なプロダクトやネットワークに用いられます。欧米ではギャランティ型(Guaranteed Bandwidth)として一般に広く普及している方式です。

昨今ではテレワークの普及に伴いVPN接続が大幅に増加したことを背景に、社内ネットワークを帯域保証型に切り替える企業が増加しています。

そもそも帯域保証とベストエフォートの違いとは
そもそも帯域保証とベストエフォートの違いとは

ベストエフォート型サービスの場合、通信速度を仮に1Gbpsで契約したとしてもそれは保証されません。あくまで「1Gbpsの範囲でサービスを提供します」というモデルです。そのため契約の最大速度が出ることはほとんどありません。

その分帯域保証型サービスと比較して安価で導入しやすいという特徴があります。日本で一般に用いられているのはベストエフォート方式です。

02)なぜ日本ではベストエフォートが主流なのか?その歴史的背景とは

日本では、各家庭や企業に敷設されている電話回線を活用してインターネットに接続することがベストエフォート型の普及に繋がった理由の一つと言えるでしょう。

まず、その初期として1990年代後半に登場したのがアナログ電話回線を用いたダイアルアップ接続ですが、接続時にモデムがピーヒョロヒョロと鳴動していたのを懐かしく覚えている方も多いと思います。

その後90年代末から2000年代に日本で主役を担ったのがISDNです。インターネットの爆発的普及に加え、電話をしながらインターネットにも同時に接続できるという利便性により、各家庭や企業の電話回線兼インターネット回線はアナログ電話回線からISDN回線に置き換わっていきます。

勿論、この頃帯域保証型のインターネット接続サービスが全くなかったわけではありません。都市部では電話回線ではなく専用線を使った接続サービスが提供されてはいましたが、高額であったため一部の企業しか利用できませんでした。

その後2000年代前半ADSLが登場します。これはISDNではなく旧来のアナログ電話回線を用いた規格となりますが、インターネットの通信速度はそれまでの数十Kpbsから数十Mpbsへと一気に上がり、俗に言うブロードバンドという言葉が使われるようになります。このころから動画配信やインターネットゲーム等も徐々に普及していきます。

なぜ日本ではベストエフォートが主流なのか?その歴史的背景とは

ただ、ADSLは電話局からの距離が遠いエリアでは速度が出づらい、上りと下りの通信速度が非対称であるといったデメリットも多く、長くは普及するものではありませんでした。
ADSLの登場後まもなくして現れたのが光回線です。

提供エリアであれば通信速度は上りも下りも100Mbps、1Gbpという速度と安定性が受け、企業のインターネット回線は急速に光回線に置き換わり、その後安価なプランが登場することで各家庭のインターネット回線も光回線に変わっていきました。現在では光回線のオプションとして電話も利用できるようになっています。

このように技術やサービスは変遷してきましたが、電話回線を活用して簡単にインターネットに接続するという簡易さを追求してきた結果、信頼性よりも利便性が重んじられ「ベストエフォート」が主役になりました。

03)企業におけるベストエフォート利用のメリット、デメリット

日本では大手通信事業者が巨額の費用を投じて高品質な光通信網が整備されているうえ、ケーブルの地中化や電力の安定供給等の甲斐もあって、ベストエフォートと言っても障害や停電による長時間の通信断はほとんどありません。

企業におけるベストエフォート利用のメリット、デメリット

通信速度を重視しないアプリケーションや業務利用であれば安価なベストエフォートも十分利用できるでしょう。また低コストであるためメインの帯域保証型回線のバックアップ用の予備回線として敷設しておくという用途にも向いているかもしれません。

一方で、安定的に一定以上の速度を求める場合にはベストエフォートは向いていません。
またいくら障害は少ないと言ってもいざ障害が起きた場合に、どのくらいの時間で復旧してもらえるかといった保証がない場合があります。

従って、通信回線が切れてしまっては困るような業務やアプリケーションにはベストエフォートは不向きです。

04)今、なぜ帯域保証なのか

では、なぜ今になって日本でも帯域保証が改めて注目されているのでしょうか。

大きな要因は企業におけるインターネット利用の重要性が看過できないぐらい大きく高まっているからでしょう。

従来のメールやWeb閲覧だけではなく、Office365等のクラウドサービス利用やリモートワーク(在宅勤務)の促進等、常時インターネットに快適につながる前提で業務が運営されているため、ベストエフォートのデメリットが改めてリスクとして認識されるようになってきました。

そして、通信速度、障害発生時の復旧時間等が保証されている帯域保証が選ばれるようになっています。

クラウドへの接続も安心の帯域保証型インターネットへのお問い合わせ

また、そもそも帯域保証がスタンダートである海外企業からすると、日本の法人がベストエフォート型の回線を利用していることに対してネガティブな印象を持たれやすく、本国から帯域保証型インターネットへの切り替えを指示されることも少なくありません。

帯域保証型インターネットへのお問い合わせ

05)Unitas Globalの帯域保証型インターネット接続サービスとは

インテリジェント・ルーティング

帯域は保証したうえで、さらに独自のルーティング技術Managed Internet Route Optimizer(MIRO)により、低遅延を実現したインターネット接続サービスです。 MIROが自動でBGPルートの最適化を常時行うため、一瞬の通信障害やネットワーク遅延を許さず、即時性と安定性を追求したいインターネットサービス事業者にとって、まさに競り勝つことのできるネットワークインフラです。

  • 低遅延

    従来のインターネット通信と比較して44%の遅延を解消

  • 可用性100%

    アクセスポイントやバックボーンをN+1のポリシーで完全冗長化し、アップタイム100%を保証

  • 業界の常識を超えたSLA(品質保証)基準

    インターネットを経由したパケットの通信品質を保証する唯一のプロバイダ

  • 豊富な接続メニュー、冗長化オプション

6)帯域保証型インターネットの活用事例

  • オフィス用インターネット回線

    Office 365等のクラウドサービス利用やリモートワークの普及等により、オフィスの通信量が大幅に増える傾向にあります。今まではベストエフォート回線でも快適に利用できていた企業でも、インターネットが帯域不足のため繋がりにくくなったり、遅くなってしまうことで業務に支障が出る場合があります。また回線障害により長時間業務が停止してしまうことさえあります。

    この様な問題を解決するために、常時通信速度や障害発生時の復旧時間等が保証されている帯域保証型インターネットが選ばれるようになっています。帯域保証型であれば、WEB会議やオンラインストレージといった通信量の大きいアプリケーションであっても常時快適にご利用いただくことができます。また、実際の通信利用量をレポートで確認することもできるため、ご利用状況に合わせて自社に適した契約帯域に変更することも可能です。

  • オンライン金融取引

    ミッションクリティカルな金融取引事業において、帯域保証型インターネットは欠かせません。一瞬の通信障害やネットワーク遅延を許さず、即時性と安定性を極限まで追求したいオンライン金融取引において大変有効な回線です。

  • クラウドサービス・WEBサービス

    ユーザから常時快適なアクセスが要求されるクラウドサービスやWEBサービスに、帯域保証型インターネットは最適です。利用者の利便性や満足度を向上させ、他社との差別化を実現できます。

auカブコム証券株式会社 様「レイテンシーが1/20、リモートワークも快適に」

auカブコム証券株式会社様

検討のきっかけ

Unitas Globalの回線導入前は、日常業務で利用するインターネット回線はベストエフォート・シングル構成でした。
輻輳や障害が発生しても回避する手段が無かったため、社内ユーザから業務利用のWebブラウジングが遅いといった声が挙がったり、リモートワーク時のリモートVPN接続で画面転送が遅い、繋がりにくかったり、といった事象も発生していました。

導入の経緯

auカブコム証券株式会社様

そこで、回線帯域増速後のレイテンシーを調査すると、低い時でも50msec、ユーザから遅いといった声の挙がる始業・終業時間帯前後では100msを超えるレイテンシーであることが判明。

ベストエフォート回線の性質上、回線帯域を増やしても、通信先までのレイテンシーが改善されなければ、ユーザの体感速度も良くならないと考え、Unitas Globalの回線を導入しました。

導入の結果

結果、始業・終業時間帯前後に高くなる傾向にあったレイテンシーが1/20に下がり、リモートワーク一斉導入時も問題なく対応できました。回線品質の課題は解消され、ユーザからの問い合わせも減少しました。

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