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ソリューション
SOLUTION

ローカルブレイクアウトとは?インターネットブレイクアウトの課題と解決策

インターネットローカルブレイクアウト
ベストエフォートで課題は解決できるのか?

インターネットローカルブレイクアウトとは?

ローカルブレイクアウト(Local Break Out)とは、ある拠点からのインターネット向け通信を、データセンターを経由することなく、拠点のインターネット回線から直接アクセスするネットワーク構成のことです。あらゆる通信をこのような構成にするというよりは、利用が集中している特定の通信(指定のクラウドサービス接続等)のみにブレイクアウトを適用するのが一般的です。

複数の拠点を持つ企業においては、センター拠点(本社やデータセンタ)とローカル拠点(支店や工場など)の間を閉域ネットワーク網で接続し、インターネットのゲートウェイはセンターとなる拠点に集約するネットワーク構成が一般的です。
これに対し「インターネットローカルブレイクアウト」とは、各拠点から直接インターネットにアクセスするネットワーク構成で、「ローカルブレイクアウト」とも言われています。

複数拠点を持つ企業が抱える課題

従来のネットワークの構成では、各拠点からクラウドやWeb上のアプリケーションなどインターネットを経由してアクセスする通信はすべて、一旦センター拠点のインターネットゲートウェイを経由して通信が行われます。

一般的なネットワーク構成

しかし近年、ビジネスにおいては業務システムやソフトウェアなどのクラウド移行が急激に進んだこと、テレワーク導入による社外から社内ネットワークへのアクセスやWeb会議利用の増加、教育関連ではGIGAスクール構想下でのオンライン授業推進などによって、各拠点からインターネットへのトラフィックが大幅に増加しています。
その結果、センター拠点のインターネット回線にかかる負荷が増大し、帯域不足、品質低下による通信遅延が発生するケースが増えています。

この解決策の一つとして、インターネットローカルブレイクアウトがあります。
ボトルネックとなり得る特定の通信(Microsoft Office365等のクラウドサービスへのアクセスや映像をやりとりするWeb会議等)に関しては、センター拠点のインターネットゲートウェイを経由させず、各拠点にインターネット回線を引いて直接アクセスさせます。
これによって、センター拠点のインターネットゲートウェイへの通信集中を回避し、帯域不足を解消することができます。

ローカルブレイクアウトの概念

ローカルブレイクアウトが注目されている背景

1)クラウドサービス 利用の一般化

いまや企業活動とクラウドサービスは切っても切り離せない関係です。しかし、Microsoft365やSlack、Google Workspaceなどのクラウドサービス利用が常態化するにつれ、それらに接続するための帯域の不足が各社で課題となっています。

そこでローカルブレイクアウトの出番です。各拠点からクラウドサービスに直接アクセスすることで、通信遅延の解消や特定の業務アプリケーションの帯域確保など、ネットワークの最適化やパフォーマンスの向上が期待できます。

2)テレワークやWeb会議の急速な普及

コロナ禍をきっかけに、日本でもテレワークが急速に普及しました。それに伴い、ZoomやTeamsをつかった Web会議やオンライン商談もすっかりおなじみになっています。しかし、これだけ多数のビデオ通話が同時に行われる状況を想定していたシステム部門の担当者は少ないのではないでしょうか?複数のWeb会議を同時に実施するとなると、インターネット回線の帯域が不足してネットワーク遅延がたびたび発生します。

このような背景を受け、センター拠点に集中している負荷を分散し、Web会議利用のアクセスが集中を防ぐローカルブレイクアウトの考え方が注目を集めています。

ローカルブレイクアウトの仕組み

いくらローカルブレイクアウトとはいえ、拠点すべてに専用回線を設けるのは現実的ではありません。実際は各拠点に通信内容を識別するルーターなどを設置し、あらかじめ登録されたサービスかどうかでトラフィックの振り分けを行う必要があります。 例えば、自社で使用しているチャットサービスやSaaSなどはインターネット回線へ、基幹システムであればクローズドネットワークへ、といったようにトラフィックの種類や重要度などに応じて振り分けを行います。

ローカルブレイクアウトの落とし穴

ローカルブレイクアウトの実施方法としては、トレンドのSD-WAN(※)から、通信事業者の閉域網サービスのオプションなど様々なソリューションがあります。
ところが、いざSD-WANを導入して通信の振り分けや制御が可能となったり、各拠点にブレイクアウト用の回線を敷設しても、アクセス線やインターネットがベストエフォートやシェアードタイプの場合は、通信が集中する時間帯や周囲の他ユーザーの利用状況に影響を受けてしまうため、負荷や遅延が解決されず有効なソリューションとしては機能しません。多くの企業が集まる地域や工場地帯などでは特に、「帯域の取り合い」が起こることは避けられません。

また、拠点ごとにブレイクアウト機器が必要で、設置・運用コストが高くなりやすいことも導入を難しくする要因となっています。(Sierを活用の場合はインテグレーションコストも覚悟しなければなりません)
原則、接続先や接続帯域を変更する場合はキャリアに依頼して回線を引き直す必要がありますし、障害発生時のトラブルシューティングも煩雑です。

SD-WANとは?
SD-WAN(Software Defined Wide Area Network)とは、物理的なネットワーク機器で構築したネットワーク上に仮想的なWANを構築し、各拠点のルータを管理ポータルから一元的に制御する技術。
SD-WANによって各拠点からのトラフィックの接続先をコントロールしたり、伝送するデータの重要度やセキュリティ要件等によって経路を定義したりすることが可能になる。
米国においてSD-WAN は2014年ごろからすでに普及し始めていたが、近年ローカルブレイクアウトが注目されたのを背景に日本でも急速に普及し始めている。

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